【小麦粉の種類】強力粉と薄力粉の違いって?パン作りに最適な小麦粉とは

材料
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さあ、パン作りに挑戦してみよう、とレシピを確認したところ、材料に「強力粉」の文字。
強力粉って普段のお料理にはまず登場しませんよね。

「薄力粉ならあるんだけど代用できる?」

「小麦粉の種類って何が違うの?」

沸々とわいてきたこんな疑問を解決すべく、この記事では強力粉と薄力粉の違いや特徴、代用可能なのかなどの説明と美味しいパンを作るための小麦粉について丁寧に解説します。

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お仕事で、初心者向けパン作り書籍を企画したことをきっかけに、おうちパン作りにおいて初心者さんがぶつかるポイントを、実際にモニタリングするなど徹底的なリサーチで把握することとなりました。

筆者自身は約20年間、家族が喜ぶおうちパンを気ままに焼いています。おうちでのパン作りは堅苦しくなく気軽でOK。楽しく美味しく成功させましょう!

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本サイトのアシスタント。お料理初心者だけど料理シーンを見るのが大好き。
やる気に満ち溢れていて、次の工程はなんだろうと先読みし、機転を利かせてナイスアシストを繰り広げる頼もしい存在。好きな食べ物は焼き芋。

小麦粉には種類があるの?何が違う?

小麦粉には、大きく分けて3つの種類があります。
・強力粉(強力小麦粉)
・中力粉(中力小麦粉)
・薄力粉(薄力小麦粉)

それぞれ違うのは、含まれるたんぱく質の量です。
たんぱく質の量の違いが、小麦粉それぞれの特徴を変えているんですね。
詳しくみていきましょう。

小麦粉によってたんぱく質の含有量が違う!

小麦の種類の違いは、たんぱく質の含有量の違い、ということを説明しました。
では、たんぱく質の含有量が違うと、どう影響するのでしょうか。

答えは、「弾力と粘りの強さ」です。

小麦粉に水分を加えて練ったりこねたりすると、粘り気が出てきますよね。
これは、たんぱく質が「グルテン」を形成している状態です。

グルテンとは
小麦に含まれているたんぱく質が水分と結びつくことによって生まれる、弾性(グルテニン)と粘性(グリアジン)のある物質(=グルテン)のことです。

このグルテンの量が多いほど、弾力や粘りが強くなるのです。
つまり、たんぱく質が多い小麦粉を使うと、できあがる料理も弾力が強いものになるということですね。

小麦粉の種類とそれぞれの特徴

それでは、具体的に強力粉と薄力粉の違いを説明します。
美味しいパンを焼くには、まず食材を知ることが大切ですからね。

強力粉って?

強力粉とは、小麦粉の種類の中で最もたんぱく質の含有量が多いものです。

ちなみに、国産小麦粉は輸入小麦粉に比べ、たんぱく質が少ない特徴があるとのこと。
筆者が今使っている「春よ恋」も、若干少な目でした。

国産小麦は、しっとり、もっちりなどの食感が特長ですが、輸入小麦と比べると、たんぱく質が少ない

日清製粉ウェルナ
ぱんダろう
ぱんダろう

パン作りにおすすめの強力粉を紹介するよ!

おすすめの強力粉

ゴールデンヨット

小麦粉100g中に、たんぱく質が13.5gという多さ!つまりもっちりして良く膨らむということ。初心者さんにおすすめです。


春よ恋100Advance

国産小麦派の方に。北海道産の「春よ恋」品種を100%使用した強力タイプです。
たんぱく質は12%。吸水が良く、まとまりやすく伸弾性が強いので扱いやすいです。

薄力粉って?

薄力粉とは、小麦粉の中で最もタンパク質の含有量が少ないものです。

項目 詳細
原料 軟質小麦
たんぱく質(グルテン)含有量 6.5%〜9.0%
特徴 キメが細かく、しっとりとしてダマになりやすいため、
ふるって使うのがおすすめ
粘り気 弱い
できあがりの食感 サックリ、ふわふわ
向いているメニュー お菓子、天ぷら、グラタンなどのとろみづけ
ぱんダろう
ぱんダろう

おすすめの薄力粉

北海道産 江別製粉 ドルチェ

北海道産「きたほなみ」品種使用の薄力粉。小麦の風味が好きで筆者もよく使っています!しっとりとした口どけのよさが特徴。たんぱく質は約9.1%で、和菓子にも洋菓子にも幅広く使えます。
ドルチェという名称も、美味しいお菓子が作れそうで気に入っています!


 江別製粉 ドルチェ(薄力粉)北海道産 小麦粉【250g~25kg】

こちらも北海道産「きたほなみ」品種100%使用の薄力粉です。内容量が幅広く揃っているので、少量だけという方にもおすすめです!

強力粉と薄力粉の中間に中力粉もある

強力粉と薄力粉の他に、「中力粉」という小麦粉もあります。
中力粉は、中間質小麦や軟質小麦を原料に作られていて、たんぱく質の含有量は強力粉と薄力粉の中間程度の小麦粉です。

中力粉の用途:うどんなどの麺作り、たこ焼きやお好み焼きの生地

強力粉と薄力粉の違いを徹底比較

強力粉と薄力粉の違いについてわかってきたところで、あらためて比較してみましょう。

  強力粉 薄力粉
たんぱく質含有量 多い
11.5%〜13.0%
少ない
6.5%〜9.0%
粉の性質 粗い、さらさら 細かい、しっとり、ダマになりやすい
粘り・弾力 強い 弱い
食感 もちもち、しっとり サックリ、ふわふわ
吸水性 多く入る 少なめ
向いているメニュー パン、ピザの生地、餃子の皮 お菓子、天ぷら、とろみづけ

参考:木下製粉株式会社 #090 小麦粉の吸水率とたんぱく質との関係

一覧で比較すると、強力粉と薄力粉の違いがよくわかりますね。

もちもちしたパンを作りたい場合は強力粉
サクッとしたクッキーやカラッと揚がった天ぷらを作りたい場合には薄力粉が適していると言えます。

作りたいメニューによって、適した小麦粉を使うのが美味しく仕上げるコツですね!

強力粉と薄力粉の使い分け

さて、強力粉と薄力粉を実際にどう使い分けたら良いのかが知りたいところですね。
使う際のポイントや注意点も説明しますので、ぜひ参考にしてください。

パン作りに向いているのは強力粉

比較してわかったように、パン作りに向いているのは「強力粉」です。
もっちりとした食パンや、しっとりとした菓子パンは人気がありますよね。
これらには強力粉が使われています。

もっちり食感には、グルテンの多さと強さが大きく関わっています
グルテンの形成には、「水分」と「こね」が必要でしたね。
ですから、美味しい食感のパンを作ろうと思えば、しっかりとこねてグルテンを引き出すことが重要なんです。

グルテンが形成されるとき、網目状に絡み合った構造になっています。
パンの生地を発酵させると、この網目の間にガスが入り込んで生地を膨らませるのです。
これが、弾力があってふんわりふくらむパンの仕組みというわけです。

グルテンがしっかり形成された生地は、つるりとしてツヤが出ます。
こね始めはべたつきますが、辛抱強くこね続けるのが弾力のある美味しいパンを焼くコツですよ。

ぱんダろう
ぱんダろう

強力粉はさらさらしているので、打ち粉としても向いています。

ちなみに、パンには、バゲットやデニッシュもありますが、これらは準強力粉というたんぱく質が少し少なめの小麦粉で作られることが多いです。ただ、おうちで作るには工程が難しいのでここでは説明しませんが、興味がある方は調べてみてくださいね。

お菓子作りや料理に向いているのは薄力粉

次に薄力粉の使い方です。
和菓子に洋菓子、料理と用途が広いので、おうちに常備しているのも薄力粉かもしれませんね。

 

薄力粉は、キメが細かくダマになりやすい性質をもっています。
そのため、使う際には「ふるう」ことが成功のポイントです。

薄力粉はふるうことによってさらさらになり、他の食材と混ざりやすくなります。

繊細なお菓子のレシピによっては、2回ふるうように書いてあることがあります。
それほど、ふるうことには大事な意味があるんです。

水分を加えた後の混ぜ方に注意
薄力粉は、たんぱく質量が少ないとはいえ、水分と合わせて混ぜるとグルテンが形成されます。薄力粉を使うメニューでは、グルテンが出すぎると仕上がりが良くない状態になることが多いです。

お菓子を作る場合は、できるだけ粘り気が出ないように混ぜることが大切です。
ヘラを用いて、底からすくって持ち上げるようにして、さっくりと切るように混ぜ合わせるイメージで全体を合わせます。決して練って粘り気を出さないでくださいね。

ぱんダろう
ぱんダろう

サクッとした天ぷらを作る場合、粘りは禁物です。
冷水を加えて軽く混ぜる程度でOKです。少しくらいダマが残っていてもかまいませんよ。

強力粉と薄力粉の見分け方

強力粉と薄力粉を保存している際、どっちがどっちかわからなくなってしまった!と困った状況になった場合、簡単に見分ける方法があります。

小麦粉ひと固まりを手でギュッと握ってみてください。
手を開いた時に、手の形が残
のが薄力粉です。

強力粉と薄力粉をそれぞれ代用することはできる?

強力粉と薄力粉をそれぞれ代用すると、期待した仕上がりとは違ったものになるかもしれません。
強力粉と薄力粉は、それぞれ原料の小麦が違い、含まれるたんぱく質の量や性質、仕上がりの食感も異なります。

▶ 強力粉を使うともっちりとした仕上がりに。
▶ 薄力粉を使うとサクッとして軽い仕上がりになります。

この特性をよく理解し、それぞれに適したメニューに使い分けることが、パンやお菓子、お料理を美味しく作るコツです。

強力粉と薄力粉は違う、それぞれの特徴を活かして使おう

この記事では、強力粉と薄力粉の違いを解説しました。

強力粉と薄力粉は、原料となる小麦が異なります。
強力粉はさらっとしていてたんぱく質が多く、弾力や粘り気が強いという特徴があります。
一方、薄力粉はたんぱく質が少なく、しっとりとしてダマになりやすく軽いという特徴があります。

もちもちとして弾力のあるパンを作るなら、たんぱく質量の多い強力粉を使いましょう。
よくこねてグルテンをしっかり出すのが、よく膨らむ美味しいパン作りのポイントです!

 

ぱんダろう
ぱんダろう

「強力粉と薄力粉の違い」についてまとめるよ!

・強力粉はたんぱく質が多く、パン作りに向いている

・薄力粉はたんぱく質が少なく、お菓子や天ぷらの衣に向いている

・強力粉をよくこねるのが美味しいパン作りのコツ

・薄力粉とベーキングパウダーは一緒にふるうと均一に混ざる

・薄力粉でお菓子を作る場合は、練らずにさっくりと混ぜる

・粉を手で握って形が残るのが薄力粉

・強力粉と薄力粉をそれぞれ代用するのは避けよう

 

今回紹介したアイテムは、下記のお店で取り扱っています。
材料や器具なども豊富に揃っているので、パン作りやお菓子作りにおすすめですよ!

 

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